2007年12月24日月曜日

寝汗をかいて

目覚めてみると、すがすがしい気分とともに、一抹の寂しさが残っていたのだ。
しくじったわけでもないのに、もう遠い過去になってしまった日々のことを、どうしても思い返してしまうのは、かれらと我々がともに生きた時代が、なお現在に覆いかぶさっているからだろう。

とりあえず、乗り出してみたものの、行き先不案内、かつ未熟者である私にとって、何度も連れられてきた道も、見知らぬ田舎の道にほかならず、何ゆえこんなところを徘徊しているのか、ふと自分に問いたくなるのもまた事実である。

訓練された盲導犬のように忠実な親父がいたとして、それが遠くへ行きたいと願っていることに気づけなかった自分を悔いる子供のような、いかんともしがたい、うん、まさにいかんともしがたい、流れを感じつつ、音楽に希望を見出した実相寺氏の当然とも言える憂鬱と、情熱に心打たれるクリスマスイヴってか。

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