そらみみ聞いては、ありもしない誘惑にかられ、はるかかなたを仰ぎ見る季節。
あれよあれよというまに、空とぼけた愛の軌跡は、はやまった木馬の腐食のごとく、次々となぎ倒されていくのであった。
みーみー蝉の鳴き声というのもおかしいかもしれないが、まったくあずかり知らないところで、物事は進行しているものであり、赤鼻のトナカイと仲良く散歩しているつもりが、いつの間にか自分がトナカイになっていたというのでは、あまりにもしゃれにならない話である。
みんなの行く末というテレビ番組を放映中に、窮屈な螺旋階段をタンタンと下りていくような、みだらな気分に従って行動してはならないと、いくつかの著名人が言っていた。
ラッパのマークの正露丸を片手に夢を見るような。そんな気分でした。
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